2023年6月
TOHOシネマズ日比谷他
全国ロードショー
Introduction
夢を持つ女性たち。ビジネスの場で輝く女性たちをサポートする映画が誕生した。オリジナル脚本で贈る映画『魔女の香水』は、魔女が創る香水の香りによって、夢を持ちながらも将来への希望を見失った女性が自立への道に向かって真っすぐに成長していく姿を描く。どこかファンタジックな物語の背景だが、ほんの少し、何かに、誰かに、背中を押してもらえることで自らの意識が変わり、人生が輝かしい方向へと変化していく様は、観るものに爽快感を感じさせるだろう。
本作で物語の主軸となる魔女・白石弥生を演じる黒木 瞳。宝塚歌劇団月組の娘役を経て俳優へと転身し、初主演映画『化身』(1986)では日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、演技力の高さで話題を呼んだ。更に1997年公開の森田芳光監督映画『失楽園』が大きな話題となった。その後は、演技派女優としてドラマ・映画・舞台など幅広い分野で活躍し、近年は映画監督など制作現場での活躍にも注目されている。もう一人は、魔女との出会いによって華麗なる転身を果たす20代の女性・若林恵麻を演じる桜井日奈子。2014年「岡山美少女・美人コンテスト」で「美少女グランプリ」を獲得し芸能界にデビューを果たし、翌年の「いい部屋ネット」のCMで全国的に知られるようになる。俳優としては、更に翌年の『そして、誰もいなくなった』(日本テレビ)で連続テレビドラマ初出演、2018年に映画『ママレード・ボーイ』で初主演を飾っている。今、最も注目される若手俳優。
本作でメガホンをとり、オリジナル脚本も手掛けたのは宮武由衣。TV業界でドラマの演出やプロデューサー業を務め、劇場映画で監督を務めるのは本作が3作目となる。
Story
白髪の美しく高貴な上品さを漂わせる女性・白石弥生(黒木瞳)が香水店で2つの香水を見せながら常連客を相手に語っている「世の中には似て非なるものがたくさんある」。
一方、華やかなセレブ達が集まっているバンケットホールで派遣社員として奮闘する若林恵麻(桜井日奈子)。高卒の恵麻は、いつか正社員になって、一流の仕事を与えられることを目標に頑張っていたが、後輩の見習い女性への上司のセクハラ行為を抗議したことで職を失ってしまう。
自暴自棄になった恵麻は、声を掛けられた夜の街のスカウトマンに連れられ弥生の店を訪れることに。その店で出会った「魔女さん」と呼ばれる弥生と香りの世界に興味を持った恵麻は、 弥生に誘われるまま店で働くことになった ―― 。